女性の就労が増えれば全て解決なのか?

2017年9月12日

 

女性の就労が広がっている事実を示す記事が日経新聞に出ていました。

女性の就労が増えている。労働力としてみなされる女性の割合を示すグラフをみると、30~40歳代の部分が顕著に落ち込む「M字カーブ」と呼ばれる特徴が薄れ、米国や欧州各国などに似通ってきた。育児休業など企業側の制度整備が進んだことや働く意欲を持つ人が増えたことが大きいが、待機児童の解消はなお道半ばだ。働きやすさと労働の質を高めるさらなる工夫がいる

日本経済新聞 2017年9月9日朝刊より引用

記事によれば、女性の就労状況が欧米に近づいているようです。長い間日本の企業が取り組んできた女性を離職させないための取り組みが花開き始めている成果だと思います。

これは大変喜ばしいことですが、感覚的には「やっとスタート地点にたった。ここからが正念場」という気がします。俗に言うミレニアム世代である自分は男女間の社会役割をあまり区別せずに育ってきました。大学に入ると文系だったこともあって、むしろ周囲には女性の方が多かったし、お互いをあだ名やファーストネームで呼び合い、実に対等な関係で付き合ってきました。そういった環境の中で男だからどうだとか、女だからどうだとかはあまり意識せずに過ごしました。そして同じように就職活動をして、同じように東京で就職した女性の友達もたくさんいました。

ところが、数年が経ちいざ結婚すると専業主婦になる人が多くてびっくりしました。もちろん専業主婦も立派な生き方だと思いますし、本人の選択次第だと思います。ただ一定数とはいえ、それまで「同じ道」を歩んでいるように思っていた女性の友達達が全く違う道に舵を一気にきっていく様には驚きました。

仕事をやめていく友達達は「制度が無いから泣く泣くやめた」という感じはあまりしませんでした。どちらかというと、続けることもできたけれど、専業主婦になり子育てに専念する方が幸せになれると思ったから、という人が多かったように思います。

これって、個人の選択だよね、とそこで終わってはいけないと思います。おそらく日本では子供を持ちながら女性が働くことがまだまだ幸せなモデルになっていないのでないかと感じるのです。子育てもして、仕事も成果を出して、それはすごいことだけど本人はボロボロになっている。そんな様子を見ている若い世代は、そっと達観して専業主婦を選んでいるように感じます。

だから、本当に必要なことは、女性が子育てをしながらでも仕事を続けられて、家族も本人も幸せになれる働き方ができる社会ではないかと思います。

育児休職制度など、出産を契機に仕事をやめなくても良い制度は整ってきました。でも「やめなくてもいい」だけではまだ十分ではないと思います。

次は小1の壁など、さらに働きながらぶつかっていく壁をもっと柔軟に乗り越えられるための工夫だと思います。それはテレワークやフレックス制度などハード面の整備もいいと思いますが、何よりも社会の空気というソフト面の進化が必要だと思います。当たり前のようにテレワークを行い、フレックスで帰っていく。子供がいようがいまいが、個々人がより自由に働ける空気感の醸成が必要だと思います。

女性の就労状況の「量」は欧米並みの水準になってきた昨今、その働き方の「質」まで転換していくことがこれからの日本には求められているように思います。

 

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