サイボウズ社長が語る働き方改革と厳しい現実

2017年9月22日共働き共働き

 

企業向けグループウェアなどで知られるサイボウズが、昨日の日経新聞に大きな広告を出していました。しかし製品紹介や採用募集の広告ではありません。そこには大きく「働き方改革に関するお詫び」と書かれていました。

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面白いことを広告にするなー、と思って読んでみると、終わりにアニメを作ったからみてくださいとのこと。それで今日合間をみて、アニメを見てみたのですがなかなか風刺にあふれて面白いものでした。

アニメはこちらから↓
働き方改革、楽しくないのはなぜだろう?

アリとキリギリスをモチーフに、現在日本が取り組んでいる働き方改革を風刺しています。

第三話「イクメン編」では、男性の育休取得についても触れられています。ネタバレになってしまいますが、「育休を強制的に取らせる」、「(育児が落ち着いたので)早く切り上げて働きたいと言ったらルールに従えと怒られる」といったことが描かれています。

私個人としては、男性の育児休暇が当たり前に取れる社会にするためには、強制的に育児休暇を取らせるような制度も一時的にはありかと思っています。ただ、このアニメが風刺しているのは、働き方改革が結局表向きの体裁だけをみていて、個人個人の思いに沿ったものになっていない。という現状を問題提起しているのだと思います。

第二話の女性活躍編では形だけの女性社外取締役のオファーが殺到する女王アリが嘆いています。マネジメントに女性がいます、ということをアピールするためだけに日本企業が社外取締役に女性を1、2名入れる様子を風刺しています。

どちらの話も、働き方改革っていうけど、誰のための働き方改革なの?ちゃんと働く人のことを考えた改革になってる?

と訴えているように見えます。

アニメ以外に、サイトではサイボウズ社長の青野氏が働き方改革について語っています。「楽しければ成功、楽しくなければ失敗」というフレーズ、非常にわかりやすくていいですね。

青野氏自身が、社長自ら育児休暇を取得した経験のある方です。数年前から積極的に外部にも働き方について発信し続けてきた先駆者です。

語りの中で感じたのは「対話」する姿勢。

政府が言うからとか、世間が言うからではなくて、働く社員達が何を望んでいるのか。本質は何なのかをちゃんと対話の中で見つけようとしている。もちろん失敗もあるけれどトライアンドエラーをしながら進んでいる様が伝わってきます。

前々から素敵な会社だな、と思っていましたが更に印象がよくなりました。いい広告の打ち方ですね。。。

で、気になって働く人の口コミサイトVorkersでサイボウズの評価を見てみたのですが、総合評価は3.6とまあまあの数値ですが、期待していたほどではなかった(高いところは4.0を超えます)

会員サイトなので具体的な口コミは避けますが、待遇面の不満が多いのかな、という印象を持ちました。ただビジョンについては一貫したものがあるいう評価に見えました。ビジョンに対して、まだまだ実現しきれていない現実があるのかなというように感じます。現実はまだまだ厳しいみたいですね。

必ずしも先進的な取り組みをする会社がエクセレントカンパニーとは限らないわけですが、少なくともこうした取り組みをする会社にはそれを求めて優秀な人材が集まりやすくなると思います。少々給与面の待遇が悪くても、そのビジョンや働き方に惹かれてる人はいるはず。結果的には本来の企業の実力以上の採用ができるかもしれません。

個人的には青野氏の飾らない語り口がとても好きなので、これからも働き方改革の先陣を切ってほしいです。