男性の育休を阻む「忖度」。育休取得に必要な心構えとは何か。

2017年9月22日育児/子育て, 雑感育児/子育て, 雑感, 育児休業

日本経済新聞に男性の育休を阻む要因に「忖度」があるという記事がありました。

男性の育児休業取得が進まない要因の一つに、「自分は育休を肯定するが、周囲は否定的に違いない」と誤って忖度(そんたく)してしまう「多元的無知」と呼ばれる心理現象があるとの調査結果を、九州大の研究チームがまとめた。20日付の欧州科学誌電子版に発表した。

チームは昨年4月、勤務先に育休制度がある20~40代の日本人男性に、インターネット上でアンケートを実施した。育休への自身の評価と、他者が育休をどう評価していると思うか聞き、実際に取る意思があるか質問。299人の回答を得た。

育休に肯定的なのは221人。その中で「他者は育休に悪いイメージを持っている」と捉える多元的無知を示した人は118人。残る103人は「他者も肯定しているはず」と考えた。

実際の取得意思の強さを7段階で表してもらい、両グループでそれぞれの平均を算出。前者は「どちらかというと取得しないだろう」の範囲に入り、自己抑制が見られた。後者は「どちらともいえない」に近かった。

政府は2020年までに、男性の育休取得率を13%に引き上げる目標を掲げる。だが16年度の厚生労働省調査では、3.16%にとどまった。チームの山口裕幸教授(教育心理学)は「育休に魅力を感じる思いはみんな一緒だと認識してもらう工夫が、状況改善の一助になる」と話している。

日本経済新聞 9月20日より

この「自分はいいと思うが周りはきっと悪いと思っているだろう」と忖度して行動を抑制するのって、日本企業の至る所で見られる現象だと思うんですよね。

「この稟議書の書き方、おれはいいんだけど、A課長がダメだというだろうからダメ」と先輩に言われて何回も直していたら、課長から「書き方なんか全く気にしないから出しちゃって」と言われるとか。

「その服装、おれはいいんだけど、B部長は嫌いだろうからやめとけ」と課長に言われてカジュアルな服装を直した翌日に部長に「昨日の格好仕事がはかどりそうでよかったのに、今日はスーツなのか?」と言われるとか。

「ビールはうちの取引先じゃないとダメなんだよ。おれはいいけど、C次長はそういうのうるさい人だから」とマネージャーに言われてわざわざ宴会の店に銘柄指定して取り寄せてもらったら「まだそんなことにこだわっているのか?若いのに考えが古いな」と次長に言われるとか。

そんな話があふれてますよ。

「おれはいいと思うんだけどXXさんはダメだというと思う」って、本当は言っているその人が一番気にしていて、周りは何も気にしていないことが多いですよ。

もちろん不文律みたいなものが企業にはあるだろうし、知らない間に虎のを尾を踏まないようにアドバイスしてくれている親切心もあるんだろうけど。ほとんどは杞憂です。

育休とって1ヶ月も職場離れていたらすっかりみんなも(いい意味で)忘れてくれますよ。そしてほとぼりが冷めたあたりにヒョッコリ帰ってきたら大丈夫です。

私も育休を取る前は色々とビビってましたが、3ヶ月くらいすると本当に何を悩んでいたのかと思うくらい、取る前の悩みが小さく見えるようになりました。

それに以前にも書きましたが他人の評価を気にしない覚悟を決めることが何よりも必要なことです。これを一度心得ると長い長いサラリーマン生活がとても楽になると思います。(そういう私もまだまだ精進する必要がありますが)

もちろん取得するしないは個人の自由です。強制されるものではありません先日のサイボウズ社の働き方改革論のように個々人のニーズとマッチするかが大切なんです。

でも、もし今の働き方や振る舞い方にどこか疑問があるなら、勇気を出して育休取得してください。育休をとってあたらしいOSをインストールしましょう。