総合職の働き方って変じゃない?女性だけじゃなく男性も悩んでます。

2017年10月8日共働き, 雑感共働き, 雑感, 女性活躍, 総合職

 

以前も引用させて頂いた精神科医のシロクマ先生が、ビビビと来ることを書いていらっしゃいました。

Yahooニュースに出ていた以下の記事を取り上げ、

それに対してシロクマ先生の思うところを書いていらっしゃいます。

 

Yahooニュースとシロクマ先生の言っていること

両方読むと長いと思うので、私なりにざっくり要約させてもらうと

Yahooニュースの記事は、

  • 大学卒の女性でも一般職に憧れている。今の日本の総合職の働き方は女性が子育てしながらこなすには厳しすぎる。
  • バリキャリを目指す人、一般職を目指す人、共通する思いは、仕事で価値を出したいが、家族を犠牲にしたくないし、子育てもしたい。
  • しかし「普通に働いて、普通に子育てする」というのは難しい。バリキャリはその立場を「圧倒的実績」で確保しようとしており、一般職はその立場を「競争から降りる」ことで確保しようとしている。
  • 女性は育児・家事で評価されがちで、仕事で成功しても評価されないという価値観は未だ根強い。
  • そもそも日本の総合職の無制限な働き方には無理があり、「女性活躍」が叫ばれる今、総合職の働き方も見直すべし。

というような感じだと思います。

それに対してシロクマ先生は

  • 20代女性がキャリアと家族を両立していくことが
    困難であることを示した良記事である。
  • しかし、こういった問題を取り上げる際に、女性が苦労している面だけがクローズアップされがちな世の中には違和感がある。
  • キャリアを大事にしたいが、家族を犠牲にしたくない、というのは男性も同じである。
  • 女性が「家事育児」で評価されがちで仕事で成功しても評価されないのと同様に、男性も「仕事収入」で評価されがちで、家事育児を頑張っていても評価されずらい。
  • 世間の女性に向けた価値観だけではなく、男性に向けたこういった価値観も見直されるべきではないだろうか。

という話をしているように思います。

別にシロクマ先生は記事を批判しているわけではなく、「男性も悩んでいるよ!」という思いを

社会がもっとケアすべきだと言っているのだと思います。

パパだって育児がしたいと思っている

このシロクマ先生の感覚はわたしもすごい賛成なんですよ。というのも、

いまどき、わざわざ結婚して、わざわざ子どもをもうける父親の大半は、子どものことを邪険にしたいとは思っていないと思う。母親と同じぐらい子育てに関わりたい、子どもと時間を過ごしたい、子どもに技能や勉強を授けたいと思っている父親が、たくさんいるはずだ。

とシロクマ先生は言っているのですが、自分の実感値としてもすごいしっくりくるんです。

晩婚化、少子化って言われるなかでも子どもを作った男性は周囲を見渡してもみんな育児に積極的だし、子どもが大好きです。

でも、育児参加がなかなかできていない現実があるわけですよね。

日本の総合職の働き方に無理があると思う

で、この2つの記事の中で、ずばりピンポイントで問題点を指しているのは、

「それは、日本の『総合職』という働き方自体の問題です」

という立命館大学の教授の言葉だと思うんですよね。

教授はこういっています。

日本の「総合職」は「職務内容」「勤務地」「勤務時間」の3つにおいて制限がない。それは配置転換や転勤、長時間労働の一つでも拒否すれば、給料が下がったり昇進に影響したりするため、事実上拒否できないことを意味する。ただし、それら3つの「無限定性」を受け入れるのと引き換えに、高い給料と長期雇用が保証される仕組みだ。同教授は続ける。
「そういう『24時間いつでもどこでも』という働き方ができるのは、現実的には体力のある体育会系男子、あるいは実家の母親か、専業主婦かパート勤めの妻からの全面サポートを受けられる男性だけです。均等法が男性と女性が対等な立場で働ける環境の実現を目指すものであるなら、本来は男女ともにそういう無限定な働き方を抑制する必要があった。でも実際には均等法は、従来型の『男並みの世界』に一部の女性を引き入れただけでした

そう、今の女性活躍って、「女性を男性の世界で活躍させる」という視点じゃないですか。
で、それって女性にとって負担が大きい。

でも、そもそもこの日本の総合職の働き方は女性だけに負担なのではなく、男性にも十分に負担だし、それについていけない人はきっと増えていると思うんですよ。

日本の総合職の不思議

日本の総合職というのは不思議なもので、みんながみんな経営幹部になることを目指す、という前提で採用されるんですよ。

だから、「おまえは将来どういうえらい人になりたい?」という前提でキャリアを描くことになる。多くの場合、それは自分の人生よりも仕事を優先し、転勤、異動を文句を言わずに受入れ、「出された飯(仕事)は全部食べる」という前提で働くことなんです。

もちろん、それに違和感を覚える人はいるわけですが、そのロジックで会社がまわっているので、「いえ、私はえらくなりたくないです。そこそこ働けて、家族との時間を大事にしたいです」とはいいずらい雰囲気がそこにはあります。

女性の総合職も増えているので、ちょこちょこ話をするんですけど、

半分以上の人は「別にえらくはなりたくない。けれど、自分の仕事はしっかりやりたい」という感じのテンションなんです。

でも、それをストレートに表現できるほど、まだ日本の会社は空気はフラットではないと思うんですよね。

もちろん、そういうことを言う人もちらほらいるんですけど、大体が「変わった人」、「マイペースな人」と見られて、キャリア上は二級市民扱いされているように思います。(まあ実際、良くも悪くも、空気全く読まない人だったりしますが)

女性がロールモデルがいないと嘆く理由

今、会社の中で「活躍」している女性というのは、総合職の無茶な働き方をものともせず、海千山千の男性社会を血反吐を吐きながら乗り越えてきた人たちだと思うんです。

ただ、それはわたしが大学時代までに接してきた多くの「普通の女性」たちとはどこか違う、特別な人のように見えてしまうんですよね。

意気揚々と頑張る気満々で入社してきた「普通の」女性は、そういう「特別な人」を見て、自分には無理だと思って諦めてしまう人が多いと思います。(もちろん男性も同じで、入社時は「社長になる」といっていた若いのが、1年後には何も言わなくなったりします)

Yahooの記事にもありますが、だからこそ、女性たちも「ロールモデルがいない」ということになるんだと思うんですよ。

日本の総合職問題は女性だけではなく、男性にも大問題

そして、シロクマ先生もいうように、これは女性だけの問題じゃありません。

女性は家事育児をすることが当たり前のように言われる分、男性も働いて稼ぐのが当たり前みたいに言われるけれど、

働くのが向いている女性、家事が好きな男性だっているわけだですよね。

キャリア志向の女性もいれば、マイペースにやりたい男性もいる。

だから、「性別」ではなくて、「個人」で柔軟に働き方やキャリアを変えられるようにしないと、不幸な人を増やすことになると思うんです。

「文句を言うなら最初から総合職になるな」、なんていう乱暴な意見もあると思いますが、

それは日本人を幸せにしない考え方だと思うんですよ。「おれも血反吐を吐きながら頑張ったんだから、お前らもそうしろ」というのは、残念な大人の考え方ですよね。

自分たちが苦労したからこそ、後輩たちにはそんな思いをさせてはいけません。

だって、それが20年したら自分の子どもにもふりかかってくるじゃないですか。

いま声をあげていきましょう

幸いなことに、今働き方の見直しは確実に進んでいます。

先日も会社の先輩が長期育休を取ることを決めたと連絡をくれました。

かねてから私の育休取得の思いを共有してきて、ご本人も取りたいと思っていたが、なかなか決断できず悩んでおられた方でした。それがついに決定したそうです。

実は会社としても「空気を変える」ことも意識して取得を応援してくれたようなんです。

そんな時代になったんだな、とすごく嬉しく感じました。今がチャンスの時です。

男性も女性も、次の世代により働きやすい社会を伝えるために、

いま勇気をだして声をあげるべきなんだと思います。

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