就活/転職:日系企業と外資系企業どっちが働きやすい?双方の不満を会話にしてみた。

2017年10月16日共働き共働き, 外資系, 就職, 日系, 転職

このブログは同世代くらいの共働き、子育て世帯に向けて書いているつもりだったのですが、お問い合わせが大学生の方から来まして、20代の方も読んでくださっているのだと嬉しく思いました。

これから社会に出て行く大学生や、新しい時代を作る若手社会人の方にも読んでもらえるように、就職・転職や企業ネタなんかも書いていきたいと思います。

本日は、日本企業より外資系企業の方が働きやすいの?というよくある疑問にわたしの経験を踏まえて書いてみたいと思います。

日本企業って働きにくいから外資系に行った方がいいの?

ブログの内容は日本企業や社会をもっとこう変えた方がよいという話が多いですが、「日本の大企業は終わっている」とか「働きやすい会社を求めるなら外資」と思っているかというと、そんなことはありません。

外資に憧れがあった時期もあるんですが、東京で何年か働いて、実際に外資系の人と仕事をしたり、友達になって話を聞くと、「隣の芝は青く見えるだけかも」と感じることが増えました。

若い方が就職活動、転職活動で安易に「外資系企業は働きやすい」と勘違いしないで欲しいので、過去に日系企業の友人と外資系企業の友人たちから聞いた話をもとに、お互いの「典型的」な悩みや愚痴を書いてみたいと思います。

話を分かりやすくするため、多少誇張していますが、まあよく聞く話だなー、というのをもとに架空の友人「日系くん」と「外資ちゃん」のやりとりをつくってみました。

 

登場人物の設定

日系くん:伝統的日本の大企業で働く若者。社会人3年目。学生時代はサークル代表などをやっていたタイプ。

 外資ちゃん:有名米国企業の日本支社で働く若者。社会人3年目。帰国子女で学生時代から何でもそつなくこなすタイプ。

 

特定の企業の話ではありませんが、日系企業は就職でも人気の大手の銀行、商社、広告代理店、メーカーなど、外資系企業は世界的にも有名なソフトウェアやコンサル、SNSや検索の会社を想像してもらえばよいかと思います。

 

社会人3年目で久しぶりに友達に会うと最初にする会話

 

外資ちゃん久しぶり! 卒業以来あってないから、3年ぶりだよね。元気にしてる?実は最近会社を辞めようか悩んでいて、外資系企業の話を聞かせて欲しいんだ。

 

あら、きぐうね、わたしも最近転職しようかな、なんて考えていて、日系企業の話を聞かせて欲しいわ。

 

ええ、いやもったいないよ。外資ちゃんの会社はグローバル企業だし、転職したいランキングでいつも上位の会社じゃないか。風通しも良さそうだし、おれがそっちに転職したいくらいだよ!!

 

日系くんの会社だって就職したいランキングでいつも上位じゃないの。外資系企業って確かに風通しがいいイメージあるだろうけど、結構大変なのよ。それに日系企業は家族的な働き方ができるってきいてうらやましいわ。私は日本企業がいいと思うよ。

 

日本企業は意思決定が遅い、外資系企業は意思決定が速い?

いやー、やっぱり日本の大企業って俺には合わないって気がしてるんだよ。閉鎖的だし、年功序列で風通しが良くないんだよ。何かを決める時はすごく慎重で、事前にたくさんの人に説明してハンコをもらうんだ。失敗しても誰も責任を取らなくて済むように、誰も傷つかないようするために、そんなことをやってて意思決定がすごく遅いんだよ!

 

うらやましいわ!

 

えー、なんで?

 

うちなんて、米国本社から数字目標がいきなり降ってきて、今月中に達成しろ!なんてどやされるのよ。意思決定が早いのはNoを言う権利が日本支社にはないからというのも大きいわ。それに製品はすべて本社で仕様を決めているから、こちらで決められることが少ないの。風通しがいいっていうけれど、その分遠慮なくグサリとくる言葉を言い合って、お互いが傷をつけあいまくりよ。誰も傷がつかないように仕事を進めるなんて、すごくうらやましいわ!!

 

日本企業にいると成長が遅くて、外資系企業にいると成長が速い?

 

でも、うちなんて、若手に重要な仕事は任せなくて成長が感じられないんだよ!このまえなんて「入社20年目までは一人前じゃない」なんて言っているおじさんもいて、愕然としちゃったよ。それで20年たった姿をみたら目の前にはお腹が出て、酒ばっかり飲んでるおじさんだらけだし、30年たったら窓際で新聞読んでるだけのおじさんもいて、そんな風になりたくないよ。

 

うらやましい!

 

ええーなんでなんで?

 

うちなんて、基本マネージャーはみんな転職者なのよ。転職してポスト交渉しないと偉くなれることはほとんどないの。だから新人が夢を語っても、「一度この会社を出て、転職しないと出来ないよ」と思っちゃう。マネージャーも3年くらいしかこの会社にいる気がないから、メンバーの育成なんて考えていないし、結局成長する前に新人はみんな転職しちゃうわ。20年もかけて育てようとしてくれるなんて本当にうらやましいわ!

日本企業は人間関係がどろどろしていて、外資系企業は人間関係がさっぱりしている?

 

でもね、うちなんて、人間関係が本当にどろどろしているんだよ。こんなご時世でも終身雇用だから、人が入れ替わらないんだ。長い付き合いになるから、職場の行きたくもない飲み会につきあったり、上司の聞きたくもない武勇伝に相槌うったりしてさ。そうやって社内での人間関係を作らないと仕事がしにくくて仕方がないんだ。

 

でもうちなんて、どろどろっていうか、殺伐としてるわよ?幹部だって転職が当たり前だから、新しい上司が元いた会社の部下を引き連れてくることもざらで、一夜で派閥が入れ替わったりしてビクビクしてるわ。もちろんうちも日本法人だから簡単にクビにはならないはずなんだけど、ある日突然 you are firedって例もあったし、上司に嫌われるってことは職を失うかもしれないってことで本当に気を遣うわよ。

 

日本企業は働きにくくて、外資系企業は働きやすい?

 

そ、そうなんだ。でも外資だと有給や育休を取りやすいし、フレックス出社やリモートワークなんかも進んでいるんでしょ?うちなんて、フレックスタイムといいながら、みんな電車が混む時間に出社するし、リモートワークも、ハンコがないからといって結局オフィスに来るんだ。有給は遠慮して取らないし、男性の育児休業なんて絶望的な水準だよ。
でも上司に顔を見せておかないと、評価してもらえないし、育休なんてとったら、復帰したら重要な仕事から外されてしまうんじゃないか不安なんだよね。事実、女性が育休から復帰しても負担の少ない部署にいって第一線から外れる例も見ているし、キャリアを考えるとマイナスになっちゃうんだと思うんだ。

 

たしかにうちのフレックスは本当に何時に出社してもいいし、オフィスの座席は決まっていなくてフリーアドレスだから家でもどこでも仕事ができる環境を提供してくれてるわ。でも、会社にいかない分、個人の事情とか関係なく本当に成果物とか数値だけで評価されちゃう、ドライな世界よ。
育休とか有給は確かに取りやすい雰囲気だけど、それって自分の価値を示していないと本当に危険なのよね。業務範囲が明確な分、休むってことは「その仕事は他の人のもの」になっちゃう可能性だってあるの。日本企業は女性は育児中は負担が楽な部署へ異動して、第一線から外れるってよく聞くけど、ある意味配慮されていてうらやましいわよ。
うちは原則休暇前のポジション復帰が前提だから、その仕事に復帰できないようならポストがないのよね。休職中にそのポストに収まった人と競わなきゃいけないし、運よくポストが空いていても、育児をしながらバリバリ働くことが前提っていうプレッシャーもあるし、楽じゃないよ。

結局、隣の芝は青く見えるんだよね。

一事が万事こんな感じで、日系企業だろうが、外資系企業だろうが、有名企業だろうが、グローバル企業だろうが大体みんな自社の愚痴や不満を言い合っていることが多くて、一概にどっちがいいです!と簡単には言えないです。

もちろん上記の会話は分かりやすくするための「ステレオタイプ」な話を誇張しただけで、米国企業ではなく、欧州系企業はもっとゆるいとか、大手日本企業でもブラックはあるとか、例外はあるし、最終的には個社を見ないとわからないんですけどね。

ただ、「日本死ね!」というほど、日本の社会や会社は終わっていないと思います。

特にここ最近は働き方改革の影響もあって、積極的に環境改善を図ろうとしているのも耳にするので、ずいぶんと状況が昔とは(上記の会話の元になっているころとは)変わってきたと思いますよ。

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