イクメンより家事メン。男性の育児・家事を特別なことではないよね。

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働くママ、パパの応援メディア「日経DUAL」にこんな記事がありました。

育児の半分は家事である

著者は自営で働きながらも1日6時間〜7時間も家事・育児をしており、一般男性の平均値である1日67分をはるかに超える「イクメン」なのですが、自身は「イクメン」というよりも「家事メン」という方がしっくりくるといいます。

著者は「子育ての半分以上は育児そのものではなく家事であるということを忘れるとイクメンというのは実にあやしくなる」と言っているのですが、たしかにそうだと思います。

わたしも育休をとって、育児をしているかというと、全般的に家事(掃除、洗濯、料理など)を私がやり、妻が育児(授乳、夜中の寝かしつけ)をしているという時間が長いです。

イクメンという言葉の軽さ

そして、著者は世間の「イクメン」という言葉の軽さにも苦言を呈しているように見えます。

昔、新聞のイクメン記事を読んで脱力したことがあります。会社が企画したイクメン研修に参加した人が、最後に自分のイクメンアピールをして研修を終えるのですが、「週一は定時退社し、子どもを風呂に入れる」と書いて拍手をもらった、というエピソードです。

恐らく子育て女性が聞けば「なんだそりゃ」という感じでしょう。イクメン当事者の私から見ても「それはほとんど意味ないだろ!」という感じがします。

さすがに最近はこれくらいでイクメンを名乗る人も少ないのではないかと思いますが、「週一回定時で帰ってお風呂に入れるのがイクメン」というのは目も当てられないです。

もちろんそうした努力をすること自体はいいのですが、それで「おれはイクメンだから」などとのたまうものであれば、世間の子育てママ、子育てパパからお怒りをかうように思います。

ただ、著者はイクメンに過剰な負担を求めているわけでもありません。共働きの場合でも、ママに偏りがちな家事の負担割合を少し男性側に寄せよう、といっています。

「負担割合を増やす」というのはちょっとの変化で大きくバランスが改善します。仮に20:80の分担割合だったものを5ポイント相当引き受けることは25:75ということになり、1:4から1:3に大きく関係は改善されます。妻の負担感は大きく下がるし、満足度もアップするはずです。

理想のイクメンをいきなり目指して家事を半分担当しようとせず「家事をひとつふたつやること」から話を始めてみましょう。

といっており、「家事をひとつふたつやること」からはじめて、ママとの家事負担割合をバランスさせていくことを提案しています。

イクメンを特別なことにしない

そして、以下の一文が私は一番大事だと感じています。

「男性の子育て論」も「女性の子育てと仕事の両立論」も、スーパーマン&スーパーウーマンの目線より、普通の会社員のレベルで話をしていくべきではないでしょうか。

まさしくそのとおりだと思います。

まだ世間は「イクメン」というのを理想化して、特別な人だと扱っているように思ってしまいます。大事なことは「イクメン」という言葉に特別感を与えるのではなく、普通の人が普通に育児・家事をしている、という感覚にしていくことだと思います。

わたしも長期育休を勧めている身ではありますが、育休が無理でも、せめて日々定時退社して、家事を1つ、2つこなしていくとか、そういうところから始めてもよいと思います。

そして、そうやって育児家事をしている男性を「あいつはイクメンだからな」という見方は本来おかしてくて、共働き夫婦なのであれば当然両方が育児・家事は分担すべき事項であるし、会社での働き方もそのような家庭が基本であることを前提に設計されていくのが正しいと思っています。

男性の育児家事が、限られた特別な人だけが行う行為になってしまっては、根本的な働き方の見直しには至りません。

繰り返しですが、「普通の人が普通に育児家事をしている」という感覚を世間がもつことが大事なのだと思います。