元駐韓国大使武藤氏の韓国愛ゆえの文政権批判(文在寅という災厄を読んで)

時事問題/その他

昨今の日本、韓国のやりとりはさすがに行き過ぎだなと感じて、毎日「韓国」と検索をしてしまう今日この頃です。

すると必ず出てくるのが、元駐韓国大使だった武藤氏の記事です。

最初この方の記事を読んだときに「自分が大使として駐在していた国を批判するなんて、(たとえ韓国に非があろうとも)するべきではないのではないか?」と感じていたんです。

何せ「韓国人に生まれなくてよかった」なんてタイトルの本を出すくらいです。

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著作を読んだことはなかったのですが、ネット記事や本のタイトルから「こんなことをいうような人を大使にしていたのは良くなかったんじゃないか」しばらく前はそんな風にさえ思っていました。

ところが、ここ数か月であまりにも韓国側の日本に対する反応がひどいなぁと感じることが増えてきまして、

武藤さんの記事を何度も目にするようになりました。

相変わらず辛辣な言葉が並ぶのですが、彼の指摘が否定しきれないくらいに韓国の状況があんまりなので、

その背景には何があるのか気になるようになりました。

それで氏の著書が発刊されたので読んでみました。

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読んでみてわたしの武藤さんへの印象はまるっきりかわりました。

武藤さんは韓国愛にあふれた人でした。

日本と韓国の関係発展に心から尽力してきたからこそ、その関係を壊していく文政権が心の底から許せない。韓国国民を心から案じているから、韓国国民を不幸にしていく文政権を許せない

そんな、韓国への愛が厳しい言葉になっているのだと感じる本でした。

武藤正敏氏が文政権を許せない理由

わたしは武藤さんが韓国のことが嫌いで、韓国の政治家全般を否定しているのかと勘違いしていました。

文大統領のことは批判していますが、武藤さんは韓国の政治家全般を否定してるわけではありませんでした。

武藤さんは韓国のかつての偉人たちの努力を認めています。例えば、小渕・金大中の「日韓パートナーシップ宣言」について言及し、金大中大統領を以下のように評しています。

私は、金大中という政治家が、さまざまな個人史を抱えながらも、日本を客観的に見ていたからではないかと思う。彼の目には、日本が戦後民主主義国家になったことが真の意味で理解できた。そのために、日本人自身が血と汗を流して努力したことを認めていた。だからこそ、日本が文書で謝罪すればもうこれ以上、政府間で取り上げることはしないと言い切れたのである(中略)

金大中氏はその点、事実とその価値をしっかりと見据えられる政治家だった

こんな記載からも、武藤さんはけして韓国の政治家全般を否定しているわけではなく、あくまで現在の文政権を批判しているのだとわかりました。

では、なぜ文政権を批判するのか。

武藤さんは本の中で、次のように「文政権を許せない理由」を述べています。

私が文在寅政権を許せない理由

文政権は 、この二年間でほとんどすべての日本国民を敵に回し 、ましてや 、韓国についてネガティブに考える日本人をたくさん作り出してしまったのだ 。それでもなお 「韓日関係は最悪ではない 」と言える文在寅政権は 、どれだけ罪深いことか 。日韓関係がよくなることを願って外交官生活を送ってきた私が 、文政権を許せるはずがない 、これがその理由である

「日韓関係がよくなることを願って外交官生活を送ってきた私」というのが武藤さんのスタンスです。

そして、武藤さんだけでなくて、その周囲の日本の関係者や対面となった韓国の関係者にも、

これまで必死に築き上げてきたことに誇りをもっている人たちはたくさんいたんだろうなと想像します。

そんな先人たち築いてきた日韓関係を「未来志向で考える必要がある」と述べながら、破壊し続ける文大統領の姿勢が許せないのだと思います。

なぜならば、外交官として長年日韓関係に携わって来られた武藤さんにとっては、以下のようにこれまでの関係構築こそが未来志向で両国が築きあげてきたものだから。

日韓関係に長年携わってきた私から見れば 、一九六五年以降 、すべての出来事は 「未来志向 」で作られてきたのである 。日韓基本条約も 、日韓請求権協定も 、小渕 ・金大中の 『日韓パ ートナ ーシップ宣言 』も 、 「慰安婦合意 」も 、すべてその時点から両国の未来を見つめて作った合意だ 。はっきり申し上げておきたいが 、 「未来志向 」の原点を覆そうとしているのは 、文在寅その人なのである

先人たちが築いてきた「未来志向の関係」を文大統領はどんどん壊していると感じているんだと思います。意見や立場の違いはあるのでしょうが、少なくともこれまで日韓関係を前向きに取り組んできた先人たちは忸怩たる思いで文政権の行動を見ているでしょうね。

この本を読んで、武藤さんが文政権をここまで否定する背景がわかりました。

そして、想像を超える文在寅氏の思想についても理解をすることができました。

最近GSOMIAを破棄することが決まったときにびっくりしたのですが、これもこの本を読んで感じた文大統領の思考回路ならありえると思わされます。

それがこの本で知った「文在寅はホンモノである」という表現です。

この「ホンモノ」とは韓国のネットスラングで「噂でだけ聞いていたマヌケなこういや言葉を実際に行動に移す人」という意味のようで、文大統領を形容するのに使われている言葉とのこと。

これ本当に当たっている気がします。

まさかと思っていることを実際にどんどんやっていく。

文大統領にとって、「南北統一」こそが全てのゴールであり、どんな手を使ってでもそれを実現する。

そのためには韓国が北朝鮮に飲み込まれても構わない。

そんなことありえないと思っていたければ、一連の行動を見ていると「ああ。文大統領はホンモノだ」と思わざるを得ないですし、そう思うと色んな不可解な判断も一応筋が通ることになります。

冷戦終了後の共産主義が崩壊した時代に生まれ育った世代であるわたしには全く想像できませんでしたが、

パックスアメリカーナが終わりを告げて、中国の台頭とともに真剣に共産主義と自由主義の対立を再び考える時期に来ているのかと思います。

文大統領の行動をみて、そんな風に考えるのでした。

彼の一連の行動に疑問を感じる方は是非一読してみはと思います。

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