ワンオペ育児を避けるべき経済的理由。共働き平社員夫婦は、片働き部長よりも豊かに生きれる

共働き共働き

日経DUALに面白い記事が載っていました。

大ヒットドラマ「逃げ恥」で話題になった夫婦の「公平な家事分担比率」を試算した書籍『「逃げ恥」にみる結婚の経済学』が共働き夫婦の間で話題だそうで、その著者にインタビューをしているようです。

男性が育児家事することは経済的にお得!

記事にはなにやら数字が色々と載っているのですが、この意味をすごくざっくり言うと、

  1. 男性と女性の年収と負担すべき家事の割合を経済合理性が合うようにに計算してみた
  2. そうすると、共働き女性がワンオペ育児家事をして得になるケースは1%未満だった
  3. だから男性は残業代を減らしてでも早く帰って育児家事する方がお得ということがわかった

というような話みたいです。

記事中には夫と妻の年収が各々いくらの時に、どれくらいの家事分担がフェアなのかを計算した表があるんですが、これが面白いです。

例えば、夫が年収500万円で、妻が300万円だったとしたら、41%を夫が家事負担するのがフェアだそうです。(青が500、赤が300の交わるところを見る)

年収の差が広がればもちろんフェアだと判断される比率も小さくなるのですが、「夫の年収が高いと妻の年収も高くなる」ので、実際にはそれほど差が広がらないようです。

表を見ると、たとえ夫が1000万稼いでいても、妻がその半分の500万稼いでいたら38%は家事負担をしないとフェアではないというのは中々ですね。

(でも夫1000万で、妻が200万なら0%なんですけど、それだと奥さん辛いですよね)

記事中には詳しく書かれていませんが、本には

本書では、育休を取ったり残業を免除してもらったりした結果、仮に夫の年収が2割減ったとしても、妻の収入で十分に補えることを示しています。

という気になる内容も書かれているようです。

片働きで出世するよりも、共働きの方が経済的に豊かになる

さて、この本はまだ読んでいないですが、わたしも感覚値としてはとても正しいことを言っていると思いました。

というのも、たとえ妻にワンオペ育児家事を任せて出世しても、それによって妻が共働き状態を維持できなくなるのであれば経済的にはマイナスになるのは、感覚値でわかるからです。

例えば、それなりの企業に勤めていたとして専業主婦の妻が夫をフルサポートして、夫は順調に出世。45歳で部長になり、年収1000万円を稼いでいたとします。

同期は係長止まりで年収600万円に留まっていたとします。でもその同期は共働きの妻がおり、年収300万円を稼いでくれています。

すると、年収ベースでは1000万と900万で殆ど差がなくなります。税金を差し引くと可処分所得はほぼ同じくらいではないでしょうか。

さらに、多くの企業ではだいたい55歳が役職定年だと思うので、部長職位でいられる期間は長くても10年でしょう。

うまく出世できて役員になれれば別ですが、そんな人は100人に一人くらいでしょう。

殆どの人は部長にすらなれないわけですが、たとえ部長になれた人でも共働き夫婦よりも100万円多く収入が得られるのは10年間だけです。

しかも、共働き夫婦は平社員の頃からずっと共働きです。

ここに至るまでに20年以上も共働きなので、45歳〜55歳に発生する1000万円くらいの差はそれまでの稼ぎで完全にカバーできます。

さらに共働きであれば、退職金、年金もダブルで取得できます。いくら職位が高くても片働きでは年金は退職金、年金は一人分なので、生涯賃金でみれば結局共働きが大きく上回るはずです。

女性が子供の誕生を機に仕事をやめてしまうと、生涯賃金で2億円損するとも言われています。

2億円って、たとえ夫が部長になっても、下手したら役員になっても追っつかない金額じゃないでしょうか?(役員っていっても5年くらいしかできない人多いですよね。)

さらにこれ賃金なので、年金とかは別にもらえます。。。

これ海外だとそうはいかないと思うんですよ。マネージャー職と平社員の賃金格差が何倍もあって、部長とかになると破格の給与になったりします。

一方、日本の場合は、部長職と平社員の賃金差が大きくなくて、平社員でも未だに年功序列である程度給料が上がったりもします。(冒頭の記事では右肩あがりの時代は終わったとありますが、「ある程度」はあがります)

また、単純に金額の問題だけではなくて、1つの収入源からお金を得るよりも複数の会社や組織からお金を得ている方がリスクヘッジになりますよね。

今の時代、夫が出世頭でもいつなんどき会社自体に危機が訪れるかわかりません。

たとえ夫の給与の半分でも、妻が稼いでいることは大きな安心感につながります。

専業主婦の妻に支えてもらいながら仕事一筋で出世するよりも、

共働き夫婦でお互いに家庭を大事にしながらバランスよく働く方が、経済的にも豊かになりますし、夫婦関係にとってもプラスになると思う今日この頃です。