東京の子育てしやすい街、共働き夫婦が生活しやすい街について検討するシリーズ。
今回は23区西部に位置する中野区、杉並区、練馬区を比較します。
他の地域は以下をご覧ください。
地域
都心6区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区、文京区)
南部4区(品川区、目黒区、世田谷区、大田区)
西部3区(中野区、杉並区、練馬区)
北部3区(豊島区、北区、板橋区)
東部7区(台東区、墨田区、江東区、荒川区、足立区、葛飾区、江戸川区)
この記事では以下の項目について記載していきたいと思います。
- 家賃相場(45〜50平米とします)
- 通勤・アクセスの利便性(東京、新宿、池袋、渋谷、品川までのアクセス)
- 治安(犯罪件数の比較)
- 保育園状況(待機児童数の比較)
- 教育水準
- 子育て支援サービス
- 小児科の充実度
- その他情報
目次
家賃相場
共働き夫婦と小さな子供で住むのに45〜50平米程度欲しいと思います。
45〜50平米(1LDK/2K/2DK)の家賃相場を調べてランキングにしました。
結果
家賃が1番安いのは練馬区、1番高いのは中野区
順位 | 地区名 | 割合 |
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練馬区 | 10.97万円 |
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杉並区 | 13.49万円 |
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中野区 | 13.55万円 |
一言コメント

通勤・アクセスの利便性
共働きだと特に通勤時間がとても重要ですよね。
各区の主要駅からビジネス主要駅である東京、新宿、池袋、渋谷、品川までの電車アクセス時間を調べました。
複数路経路ある場合は最短時間のものを記載しています。
結果は、
中野区は新宿に抜群にアクセスがよく、池袋、渋谷にもかなり行きやすい
杉並区は新宿に、練馬区は池袋にアクセスが良いというのが全体的な傾向でした。
以下にリストを纏めました。
To
From 東京へ 新宿へ 池袋へ 渋谷へ 品川へ
中野区 東中野 21 4 15 13 27
中野 19 5 17 16 29
中野坂上 23 4 17 16 32
中野新橋 27 7 21 21 35
新井薬師前 37 18 17 25 38
野方 39 21 21 28 42
新江古田 38 16 18 30 43
中野富士見町 9 9 23 23 37
杉並区 荻窪 13 13 24 24 37
高円寺 22 9 20 19 33
阿佐ヶ谷 24 11 22 21 35
下井草 43 25 24 32 45
高井戸 44 23 39 22 42
東高円寺 29 9 23 22 35
方南町 33 13 27 23 40
南阿佐ヶ谷 33 13 24 26 39
新高円寺 31 11 25 24 38
永福町 37 16 32 15 37
練馬区 練馬 36 19 11 27 44
平和台 35 21 10 25 44
豊島園 39 21 20 34 48
上石神井 44 26 25 33 46
新桜台 34 20 8 24 42
光が丘 48 25 24 38 51
桜台 34 24 9 30 44
富士見台 39 27 15 34 48
練馬春日町 46 23 22 36 49
一言コメント

新宿に通勤するなら中野区、杉並区、池袋なら練馬区が良さそうですね。
東京の満員電車も10分程度なら十分我慢できます。家から通勤先まで徒歩含めてドア to ドアで30分程度であればかなり快適に過ごせると思いますので参考にしてください。
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治安(犯罪件数)

警視庁が発表している犯罪件数をもとに子育て世帯で非常に気になる治安を考えます。
結果
犯罪件数が1番少ないのは中野区、1番多いのは練馬区
以下にリストに纏めました。(警視庁発表の犯罪発生状況より 引用して作成)
順位 区名 犯罪件数
中野区 2679件
杉並区 3783件
練馬区 5235件
一言コメント

練馬区の犯罪件数が多いですが、練馬区の人口が72万人、中野区の人口は32万人です。
人口あたりの「犯罪率」でみれば大きな違いはありません。
人口が多いところは犯罪件数も多くなるのであくまで参考値としてみてください。
子育て支援サービス
各区で受けられる主な子育て支援サービスです。
(前回同様こちらのサイトを参考にしています)
内容は2016年3月時点のものです。
区名 妊婦健診公費負担 子供医療費助成 認可外保育施設の補助 私立幼稚園への補助 その他注目の支援
練馬区 14回 中3まで 最大2万円 ・入園児保護者補助金:最大4万円
・保護者負担軽減費補助金:最大1万1,200円/月※詳細 ・ショートステイ・トワイライトステイあり
・子育てスタート応援券:家事応援券(育児支援ヘルパー事業)と育児応援券(ファミリーサポート事業)を無料で提供(1歳未満の子どもがいる家庭に限る)
・ねりまキッズ安心タクシー:育児講習・検定を開講し育児知識に長けたタクシードライバーを育成
・第3子誕生祝金:第3子以降の出生した児童1人につき20万円
・認定こども園数/5
中野区 14回 中3まで 最大6万2,000円/月 ・入園料補助金:4万5,000円
・保護者補助金:最大1万2,000円まで/月 ・ショートステイ・トワイライトステイあり
・まちなかサロン:区民の自宅や地域センター等を開放して子育て中のママたちが交流する場を提供。乳幼児向けは7ヵ所、参加費は100~300円程度
・認定こども園数/2
杉並区 14回 中3まで 最大6万7,000円/月 ・入園料助成金: 最大6万円
・保護者補助金・就園奨励費補助金:最大46万2,800円・ショートステイあり
・子育て応募券:就学前の児童がいる世帯へ子育て支援サービスに利用できる応募券を配布
・認定こども園数/0
教育水準
今回も東京都が実施している「児童・生徒の学力向上を図るための調査」から抜粋して、小学校国語、算数の成績を比較してみます。
また比較用に都全体の平均値の表、23区外の某市(名前は伏せます)の表を入れてみます。
見方は表の中にある「習得目標値」を示す線と、「到達目標値」を示す線に対して、どれだけの割合の児童がいるのか(棒グラフ)という表になっています。
つまり右側に児童数の割合を示す棒グラフがあればあるほど、習熟度が高いということになります。
グラフが見比べにくい形式のためあくまでも目で見たレベルですが、順位もつけています。
順位 区名 小学校国語 小学校算数
- 東京都全体
1位 杉並区
2位 中野区
3位 練馬区
- 23区外の市
目検ですが、杉並区が僅差で1位、中野区が2位、練馬区が3位とさせていただきました。3区とも大きくは変わらないように見えますが、やはり23区外と比較すると高い習熟度を示しています。
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小児科の充実度
小児科の数を0〜4歳児人口の比率でランキングしたものを「小児科の充実度」とします
(元ネタはこちらのサイト)。数値は2016年のものです。
※元ネタでは「不足順」でしたが、こちらは「充実している順番」にしています。
順位 区名 1病院
当たりの
小児数0歳~4歳児
の人口病院数
1位 中野区 149.97人 10,648人 71
2位 杉並区 172.78人 20,043人 116
3位 練馬区 199.4人 29,511人 148
ベストは中野区で約150名の小児につき小児科1院があります。
ワーストは練馬区で約200名の小児につき小児科1院となります。
その他の情報
中野区
- 中野ブロードウェイはサブカルの聖地。
- 公園や緑は少なめで、人口密集度が高め。
- 人口に締める若い人(20〜34歳)の割合が多く若者の街としての側面がある。
中野駅の様子

杉並区
- 住みやすい街が多く、家賃も控えめなのでファミリー層が住むには良い地域と思われる。
- 荻窪や阿佐ヶ谷は落ち着きと便利さがバランスの取れた住みやすい街と聞く。
- 阿佐ヶ谷のパールセンター商店街はかなりの規模。アーケード街なので雨でも安心。
- 比較的緑が多い地域。

練馬区
- 約70年前に板橋区から独立した一番新しい区
- 公園の数や緑地がとても多い。実は結構農家も多い。(田舎とも言える??)
- よく言えば閑静な住宅街が多く、悪く言えば何もない住宅地が広がる。
ランキングまとめ(各項目の順位)
ベストを1として、各項目の順位を並べると以下になります。
比較項目 中野区 杉並区 練馬区
①家賃相場(安い順) 3 2 1
②通勤・アクセスの利便性 新宿、池袋、渋谷にアクセス良し 新宿にアクセス良し 池袋にアクセス良し
③治安 犯罪件数 1 2 3
③治安 犯罪率 3 1 2
④保育園状況(待機児童) 3 1 2
⑤教育水準 2 1 3
⑥子育て支援サービス - - -
⑦小児科の充実度 1 2 3
⑧その他情報 - - -
オススメの子育て/共働きに便利なサービス
一部有料のものもありますが、実際に使ってみて絶対おすすめのサービスです。
公共の施設・サービス
23区で利用できる公共の施設やサービスをまとめています。我が家も地域子育て支援拠点(子育て広場)などはよく利用しています。
登録すれば利用は無料です。休日行くところがなければ、まずはこちらへ。
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こちらにまとめてます
各種アマゾンのサービス
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いかがでしたでしょうか?
子育てしやすい街、共働きしやすい街を考える際の参考になれば幸いです!
都心や23区南側に比べると全体的に家計にやさしい家賃水準となっていますね。
特に練馬区は23区全体の中でもかなり安い部類に入ります。