育休をとって子育てを始めると、男性はお乳をあげるわけにはいかないので、
まずは家事全般を担当することになると思います。でも、単純にいつも通りの家事をしていると奥さんにはいつの間にか不満がたまるかもしれません。
赤ちゃんを前にしたとき、男女の感覚の差には愕然とするものがあります。
家事に対する男女間の意識の差
当初わたしはちゃんと家事をやっているはずなのに、妻が不機嫌になっていくという不思議な現象に悩んでいました。
例えば、「掃除」の担当としてわたしがいつものように週1回、掃除機で掃除をすることを心がけていたのですが、妻にはイライラが募っているようでした。
しばらくしてから何が気にくわないのかと聞いてみると、
妻の言う「掃除」とは、
1.毎朝クイックルワイパーをかけて赤ちゃんの周りの埃をとる
2.毎食後キッチン周りの片付け、コンロ掃除をする
3.毎日赤ちゃんを入れる前にお風呂掃除をする
4.ダニ予防のために布団掃除機で布団を吸う
上記をいつもの週一回の掃除に加えて行って欲しいという思いがあったようですが、遠慮して言えなかったよう。でも「気がついて欲しい」という気持ちが募ってイライラしていたのです。
まあそれくらいと思うかもしれませんが、一事が万事で、「ミルクを作る」という作業も、
1.作る前に石鹸で手をあらい
2.ミルクの量は計量スプーンですり切り3杯きっかりで
3.電子計量器でお湯の量を測り(5mlずれてはダメ)
4.ミルクをやり終わったあとは、哺乳瓶を専用洗剤で洗って、熱湯で5分間煮沸して乾燥させる
という感じで、まあ慣れればなんてことないのですが、最初からそこまでちゃんとやるって男性は思いが至らないんですよね。なんていうか、「そこまで徹底しなくても、もうちょい適当でいいんじゃない?」みたいに思ってします。
「必要だと思う家事のレベル」が夫婦間でずれていると、男性からすると「俺はちゃんとやっているのに妻が不満そう」となり、奥さんからするとからすると「夫は何もちゃんとやってくれない。自分で考えて動いてくれない。」となってしまう恐れがあります。
男女の意識差を埋めるためには
男性に対して「気がついて欲しい」という奥さんの気持ちはわかるのですが、これは結構難しいと思います。男性にはそもそも何が問題なのか見えていない。わかっていてやらないわけではなくて、本当に問題自体が無いように思ってしまう。だから、放っておいても男女間の溝は埋まらないと思います。
そこで、超簡単ですが具体的に何をして欲しいのか紙に書いてもらうことにしました。

こうすることで、相手が必要だと思っている家事のレベルがはっきりします。
男性側も育休をとっているので、やる気はあるわけですから、やって欲しいことはハッキリ言ってもらった方がすっきりします。
そして相手の求めるレベルの家事をこなしていくと、段々と相手の思考回路がわかってきて
「考えて動く」こともできるようになっていきます。
掃除の前には埃がたつから赤ちゃんを避難させようとか、このクッションは赤ちゃんも使うからフローリングに直置きはやめよう、とか。
まずは相手のレベルを知るために何が必要なのかを可視化してもらい、それをこなしていくところから始めるとよいと思います。