【就活面接で大切なこと】ホイミスライムの就活論は日本企業で通用するか?

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ハフィントンポストに「ホイミスライムの就活論」という記事があり、これがなかなか秀逸でした。

ホイミスライムの就活論

筆者は海外就職研究家を名乗る森山たつをさんなのですが、

ドラクエをやったことのある人なら絶対知っている「ホイミスライムを仲間にする」というシーンを例にわかりやすく就活の面接で話すべきことを説明しています。

就職面接で話すべきことは何か

「私は、回復魔法・ホイミを使って、パーティーのメンバーを回復することができます。

将来は、より強い回復魔法・ベホマやベホマラーを使って、皆さんのパーティーの回復役をお任せ頂けます。だから私を仲間にしてください。」

ただし、攻略サイトがない世界だとこれだと「ホントかよ?」と言われてしまいます。
そこで、過去の実績を話す事でこの言葉を証明する必要があります。

「先ほどの戦いで、私の仲間であるおおきづちさんが血まみれになってましたよね。彼に私がホイミをかけたことによって、回復し、おおきづちさんは次の攻撃で、あなたのパーティーの魔法使いさんを血祭りにあげましたよね。

このように、私は味方のピンチを救い、逆転するための手助けをおこなうことができます。だから、私を仲間にしてください」

と、言うと、攻略サイトなしでも、ホイミスライムを仲間にする理由がでるのです。
つまり、仲間にして欲しいときに話すべき事は

「現在」今できること
「未来」これからできるようになること。やりたいこと。
「過去」上記を証明するための実績

なのです。

という風に、まずドラクエでホイミスライムを仲間にする場合の例え話を持ち出します。そして、

これを就活生に当てはめてみましょう。

「私は、コミュニケーションが得意です。

将来は、マーケティングをやりたいです。」

陳腐ですね。100人の就活生のうち60人くらいがいいそうな言葉です。

そこで、ここに実際に彼がカンボジアインターンで体験した実績をくっつけてみましょう。

あなたはどんなことをしましたか?

私は、2年生の春休みに、カンボジアのカレー屋で寿司を売りました。」

その時どんな課題にぶつかりましたか?

「カンボジア人は酢の匂いが嫌いで、試食会で出したら「これは腐っている」と言って誰も食べてくれませんでした」

その結果どうしましたか?

「そこで、カンボジアのレストラン50件の競合調査をし、100人のカンボジア人に聞き取り調査をしました。」

「その結果、作ったのがテリヤキソースで炒めた豚肉をご飯に巻いた、サムライ寿司。

これをサッカースタジアムで販売したら200個完売しました」

つまり、就活生の皆さんは、面接で「仲間にして欲しそうにこちらをみている」だけではダメなのです。

そして、今の話や将来やりたいことの話をぼんやりしているだけでもダメなのです。

「現在と過去の話をして、どのように相手の会社の役に立てるかを説明する」

「その根拠となる過去実績を説明する」

「だから、仲間にしてください」と力強く伝える。

これさえ出来れば、かなりの高確率で内定はとれるわけです。(ちなみに、社会人になってからの営業も社内稟議も一緒です)

だから、学生のうちにやるべきことは

「自分が今できることを把握する」

「自分が将来やりたい、できそうなことを見つける」

「それを証明するための実績を作る」

の3点になるわけです。

という話をしています。とってもわかりやすいと思います。こうやって、やれること、やりたいこと、それを証明できる経験、というような話ができると確かに面接では非常によいと思います。

日本企業で必要とされる姿勢とは?

これはたまたまカンボジアで寿司を売るという話になってますけど、

「どう考えて、何をしたのか」ということを通じて「自分で考えて行動できる」ということを理路整然と話せれば、内容の意外性なんかはあまり関係ないと思います。

さて、これはとてもわかりやすいし、確かに就活の面接で大事な話だとは思うものの、気になったのはこれって日本企業だとどうなのかなと思ったんですよね。

いや、もちろん上記のような理路整然と話ができて、自分で考えて行動できる思考力と行動力がある人材は外資系企業だろうが、日本企業だろうが「優秀な人材」と考えるのは間違いないと思います。

ただ日本企業、特に大企業の面接だと「私はいまホイミが使えます。」「将来はベホマが使えます」「だから御社の役に立てるので仲間にしてください」という話をしたときに、

「なるほど、君はホイミが使えるんだね。でもうちの会社に入ったらホイミが必要な部署じゃなくて、メラが必要な部署かもしれないけど大丈夫?」

みたいな話になるような気がするんですよね。

ホイミスライムの就活論の筆者は海外就職研究家なので、

海外企業のように「ロール」がはっきりしていて、「総合職」なんていう曖昧な職務ではなくて、「マーケティングマネージャー」とか「経理部長」とか「ネットワークエンジニア」とかそういう具体的な職務、職域で採用される文化の国(てゆうか日本以外は大体そうだよね)の考え方が強いように思います。

でも日本って、部署とか職務じゃなくて、「新卒」、「総合職」という採用形式がまだまだ一般的じゃないですか。総合職って、どこの部署に配属されるかなんて全くわからないわけです。

だから、「私はマーケティングに興味があります」という話をするのはいいと思うんですけど、だからってマーケティングの仕事に必ずしもつけるとは限らないんですよね。

だから、「僕はベホマ、ベホマズンしか覚える気がありません」っていうとアウトだと思うわけです。

「自分はベホマ系の呪文が得意ですけど、頑張ったらメラ系でも覚えていけます!」という「チャレンジ精神」をもった「柔軟な」人材が必要とされているのだと思います。

だいたい採用ページにはそういう言葉が並んでますよね、わるい言い方をすれば、言われたことは何でもやって、大体のことはそれなりにこなせる人、が重宝されるわけです。

日本企業の総合職に必要な能力とは何か?

もちろんこれを礼賛するつもりはなくて、そんなふうにしているからベホマもメラゾーマも覚えられなくて、ベホイミとメラミしか使えない中途半端なジェネラリストが増えるわけです。

ただ、なんの能力もない(ホイミすら使えないかもしれない)新卒を雇って、そこから30年も40年も雇用するつもりであれば、今ホイミが使えることよりも、将来ベホマとかメラゾーマとか、イオナズンとかを覚えられるかどうかのポテンシャルを見るのも仕方ないのではないでしょうか。

近年は日本も中途半端なジェネラリストよりもスペシャリストが必要だと考える企業も増えたと思います。それでもまだまだ新卒採用が主流の日本、特に大企業では「総合職」という曖昧な募集条件で採用される側も採用する側も「何をするのか」はわからないまま面接していることが殆どなわけです。

だから「ホイミ系は得意だからベホマズンまで使えるし、メラ系はあまり得意ではないけど、メラミくらいまでは覚えれます。」っていう幅くらいはないと日本企業の総合職って勤められないんじゃないかなと思います。

それに数年前に重宝されていたスキルがあっという間に陳腐化していく世の中になってきています。「ホイミ系なら覚えれるけど、他は無理です」という人はかなり危ないと思います。

ホイミ系だろうが、メラ系だろうが、いやいやブリザガだろうがメテオだろうがその気になったら使えるようになったるわい!くらいの人材なら、どこに行っても食っていけますよね。

そういうものにわたしはなりたい。。。