普段はあまり考えないのですが、仕事でうまくいかないときや、節目節目が終わったタイミングで、
- なぜ人は働くのか
- そもそも働くとは何か
なんてことを考えることがあると思います。
特に社会人になりたてのころは、考えることが多いのではないのでしょうか。
誰しもが経験する新人社会人の悩みといえばそれまでなのですが、
悩んでいる本人は真剣そのもの。
考え続けるうちに「この仕事を続けていて本当によいのか」なんて、
ついつい転職のことを考えたりもするのではないでしょうか。
わたし自身は社会人になって最初の3年くらいは悩んでいたように思います。
その時期にはキャリアや仕事に関する色々な本を読みました。
そのなかで「働くということ」という本がありました。
働くということ -実社会との出会い- (講談社現代新書)
〜50年前も人は同じように悩んでいた〜
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筆者は1950年代に富士重工(現:スバル)に就職して15年ほど働いた経験がある人物です。(その後物書きに転身しています)
こちらです↓
一生の大部分をかけて自分は何をやりたいのか、何になりたいのか。
いったい何のために働くのか。たとえ給料はあまり上らなくとも、
自分らの意志で、納得のいく仕事がしてみたいと望むのはなぜか。何かをなしとげた時に味わう手応え、自己実現への欲求こそ、労働の本質である。
会社勤め15年の体験をふりかえりつつ、働くことの意味と意識を考える。働くことと遊ぶこと――「労働」と「遊び」を互いに背反するものと考えるのではなく、
むしろ、相互補完的な人間の営みとして受けとめようとする姿勢こそが重要なのだ。「労働」の中には「遊び」がひそんでおり、「遊び」の底には自己表現を核とする「労働」が沈んでいる事実が忘れられてはならないのである。
「労働」は疎ましく「遊び」は好ましい、という単純な感覚論をもってしては、「労働」そのものはおろか、「遊び」の本質さえ掴みそこなうことになるだろう。つまり、「労働」のあり方が正確におさえられていなければ、「遊び」のありようも探れぬわけである。
いずれにしても、「遊び」に向けられた欲求のこれほどまでの肥大を、
生活レベルの向上による文化的豊熟の表現であると喜んでばかりはいられない。
「労働」が病んでいる時には、「遊び」もまた病んでいるのだAmazon商品紹介より
書かれたのは30年ほど前の1980年代ですが、
筆者の話はさらに昔の1950年代の働いた経験がベースになっています。
もはや半世紀以上前なのに、
「分業化された一部を担っていることに対して人は耐えられない」というような話が書いてあります。
当時ミスチルの「彩り」を聞いて涙をしていた自分は、
「半世紀たっても人間の悩みって変わんねえんだな。」としみじみ思ったものです。
(その後、わたしの仕事に対する悩みは解決しました)
働くということ(日本経済新聞社)
また同じタイトルの本ですが内容は異なり、
書かれた時期も(10年以上前ですが)比較的新しいものがあります。
もともとは日経新聞の連載にあったものを再編集したようで、
オムニバス形式になっており、いろんな人の働く姿が描かれています。
2004年の流行語に「負け犬」(書籍「負け犬の遠吠え (講談社文庫)から流行)が選ばれた時代です。
世の中が「勝ち組」、「負け組」といった格差が叫ばれはじめた時期で、
働くことについても変化が出てきたころかと思います。
こちらです↓
大卒者のうち、職に就かない「無業」の割合が20%を超すなど、仕事を巡る意識は大きく変化している。
今、働く人たちはどんな悩みを抱え、何に価値観を置き、どのように働きがいを見いだしているのか。
「日本経済新聞」での連載を再構成して単行本化した。
デイトレーダーとして年間1億8000万円を稼ぎ出したものの、
「同僚と泊まり込みでシステムをつくっていたころが懐かしい」と振り返る男性。「人に喜ばれる仕事がしたい」と料理人に転身した元裁判官。
登場する「働く人たち」の姿は千差万別だ。「どう働くか」は「どう生きるか」という問題に直結する。
日本人の内面に起きている変化に迫りながら、
単に生活の糧を得るためだけではない「働くことの意味」を改めて問い直す。Amazon商品紹介より
この紹介文を今見ると「やりがいとかに悩めるだけマシ」と思えるような気もします。
今の日本の「働くこと」に対する悩み方はこんなもんじゃないような気がします。
もっと逼迫しているというか、切実というか。
働き方改革というムーブメントも、
そんな切迫した状況がついに防波堤を超えた結果といえるかと思います。
でも50年前の人も悩んでいたんだから、どんなに環境が変わっても、
悩み方が少し変わるだけで、人が「働くこと」に対して悩み続けることは変わらないのかもしれないですね。。。
それでも今の会社に不満がある人がするべきこと
現状に不満があるのであればまずは行動してみましょう。
情報を集める
まずは世の中にはどんな仕事があるのか、業界や会社を広く調べてみましょう。
業界研究の本や会社研究の本を読むのもいいですし、それが面倒であれば
とりあえずリクナビに登録してどんな求人があるのか見てみるのも良いと思います。
自分の市場価値を知る(実力を知る)
情報集めをやりだすと「こんな仕事もある」、「こんな会社もある」と目移りすると思います。
ですが、一度ここで現実的に自分がどれくらいの市場価値があるのか考えてみましょう。
具体的にはリクナビや以下のMIIDASに登録して自分にオファーがどれくらい飛んでくるのか、どんな会社からどんな条件のオファーがやってくるのかを見てみるとよいと思います。
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ただしオファーといってもみんなに送っている「オープンオファー」のようなものではなくて、
あなたの経歴やスキルを確認したうえで、送ってくる「プライベートオファー」や「ヘッドハンティング」がどれくらいくるのかが特に大事です。
専門家の意見を聞く
興味ある会社や業界、自分の望む条件のイメージがある程度固まってきたら、実際に転職エージェントに会ってみましょう。
サイト上だとオファーが来ても「実際には厳しい」という意見もあれば、あまりオファーが来ない場合に「こういう経歴の書き方をすればよい」などのアドバイスをもらうこともできます。
自分の経歴や希望を話していくなかでより現実的な転職プランを練っていくことができます。
転職したい業界・会社の人に話を聞く
転職エージェントは「転職してもらう」ことで利益を得ています。
無理やり転職させることはもちろんないと思いますが、表面上のスキルや仕事内容が求人とマッチすれば、
基本的には「転職を否定しない」姿勢です。
しかし、実際にその業界や会社で働いている人たちは、表面上だけではない生々しい話を知っています。
是非、友人知人のつてをたどって、転職してみたい業界や会社の人の話を聞いてみてください。
知り合いが見つからない場合は特化型エージェントを利用する
どうしてもそういう知人がいなければ、転職エージェントの中でも特化型のエージェントを選ぶとよいと思います。
リクルートエージェントやパーソルキャリアなどの大手エージェントは扱う案件は多いし、ツールも充実しているので
理論的なマッチングは得意です。でも、例えば「医療系に特化」のエージェントや「IT系に特化」のエージェントであれば、表面的なマッチングだけではなくって、業界の雰囲気や個々の会社の特徴などもよく把握しています。
また中小規模のエージェントであれば、差別化のために「個々人に丁寧に対応する」という会社もあります。
まずは情報収集を兼ねて大手で相談を行い、自分の興味の範囲や強みがはっきりしてきたら特化型エージェントに相談してみるのがよいと思います。
IT・ネット系の転職エージェントであればワークポートがおすすめ。
10年以上IT専門の転職エージェントとして活動してきて、2014年からは総合転職エージェントになり幅を広げて扱う案件も増えています。まだまだ大手よりも規模が小さいので丁寧な対応が期待できます。
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ワークポートの特徴
- 株式会社リクルートキャリアが主催するリクナビNEXT『GOOD AGENT RANKING』にて第15回~第18回の4回連続、『転職決定人数部門 第1位』を受賞!
- 強みであるIT/インターネット業界だけでも約2000社との取引実績有り
- 常時15,000件の求人を保有!非公開求人も豊富!
- 各業界の転職のプロによる専門性の高いサポート
- オリジナルツール「eコンシェル」が便利!
こんな人におすすめ
- IT系の転職に興味がある
- 専門エージェントと総合型エージェントのいいところを両方つかいたい
管理部門の人ならMS-Japanがおすすめ
弁護士、公認会計士、税理士などの専門資格を持っている方や、人事総務、財務経理などの「管理部門」の経験が豊富な方には「管理部門特化型エージェントNo1」をなのるMS-Japanがおすすめです。
MS-Japanの特徴
- 大手監査法人・会計事務所、ベンチャーキャピタルとのネットワーク
- 主要都市を中心に、大手上場企業、外資企業、優良ベンチャー企業 または会計事務所、監査法人、法律事務所、金融機関まで、幅広く高度なニーズに応えられるスペシャリストの人材紹介サービス
- 東京、横浜、名古屋、大阪、京都に支社があり、エリア別の求人が多数
- 高い専門性をもつキャリアアドバイザーがしっかりサポート
こんな人におすすめ
- 弁護士、公認会計士、税理士などの資格をもっている
- 経理・財務業務の経験がある
- 人事・総務業務の経験がある
- 専門性の高い仕事を探している
職歴の浅い人や第二新卒だったらキャリアスタートがおすすめ
これまで紹介したような業界やスキル特化型エージェントを利用するには、職歴や経験が足りないという方や第二新卒として新しい道を選びたい、という方にはキャリアスタートがおすすめ。
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キャリアスタートの特徴
- 若手専門エージェント
- 労働環境がしっかりした会社だけと取引
- スピーディな対応、手厚いサポート
こんな人におすすめ
- 20代のフリーターや第二新卒
- これからキャリアアップを実現していこうと考えている方
- 学歴や正社員歴、年収などは一切といません 営業・販売・接客など
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- 東京で新生活を始めたい方
- シェアハウスに興味のある方
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